当時、俺は本当にそのまま捜査が中止になるとは、まだ思っていなかった。他の捜査員も同様で、捜査の再開を見込んで11月にはX子の働いていた池袋のキャバレーの元従業員の聴取も行っている。

 俺自身にも「国会が終われば捜査が始まるかな」という思いがあったが、結果的に翌年の5月に告げられたのは、「一切もう何もやるな」という指示だった。

木原誠二前官房副長官

 だが、この4年後、後に露木長官が言った「事件性がない」という言葉に触発され、俺は実名を出して「週刊文春」に告発することになった。

 これまで書いてきた通り、この事件に「事件性がない」という判断はあり得ない。繰り返すが2006年4月11日、検察官は大塚署に鑑定処分許可状と立件票を交付しており、以後、事件は検察官の認知事件になっているからだ。検察官が立件票を交付して本件に関わるということは、実質的に捜査が検察の指揮下に入るということだ。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 1

  • 5

  • 2

source : 週刊文春 電子版オリジナル