人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
うちの子が幼かった頃は、よく水族館に連れて行ったものだ。
「見て見て、スゴイよ!」
と、毎度、水槽を指さし囃し立ててみたが、やはり地味な生物には余り興味を示さない。
だからと言ってイルカやペンギンなどの人気のあるショーは混んでる。
出来れば館内だけで済ませ、後は売店でもと、それが僕の正直な気持ちだった。
しかし、その日は様子が違った。
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source : 週刊文春 2023年11月16日号