「世論調査だけで政治が動いていいのか」。これがあの森喜朗元首相の言だったことを毎日の21日朝刊の一面コラム「余録」で知った。
内閣支持率が一桁にまで落ちた伝説の首相である。「日本は天皇を中心とする神の国」発言と同様、世間の神経を逆撫でする点では天才的とも言えようか。似た道を辿りつつある岸田文雄首相を叩く上で、こうした故実から書き出すあたり、さすが歴史ある名物コラムと感服した。
ただ、その後がいただけない。岸田内閣の支持率について「小紙は過去最低の21%に。他メディアもそろって20%台を記録している」と記す。そこで登場させるのが、いつもの「青木の法則」。
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source : 週刊文春 2023年12月7日号