日中戦争を収めることができない近衛文麿首相が1939年1月、内閣を投げ出してしまったことはお話ししました。あとを継いだ平沼騏一郎内閣は近衛内閣の居抜きのようで、板垣征四郎陸相、米内光政海相、有田八郎外相と主要閣僚が留任し、近衛も無任所大臣として残りました。207回で、中国に親日政権を作るため近衛首相が蒋介石のナンバーツー汪兆銘(おうちょうめい)に働きかけたことを説明しました。その近衛が内閣を去ってしまっては無責任ですよね。だから枢密院議長と兼務したのです。
さて、平沼内閣はいきなり難題に直面します。防共協定強化問題です。対ソ連という目的に限定してドイツ・イタリアと結んだのが防共協定です。ところがドイツは「英仏もけしからんで」と日本にも英仏を敵とするよう求めてきたのです。
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source : 週刊文春 2023年12月14日号