遺体は、当時の現場の状況を克明に伝えていた。

 

 “木原事件”の遺族らは12月5日付で、警視庁と検察庁に上申書を提出した。今回、遺族が新たに取得した「死体検案書」を元に作成されたものだ。検案書から浮かび上がる、事件の「新証拠」とは――。

 事件は2006年4月9日夜、文京区内の住宅で発生。木原誠二前官房副長官(53)の妻X子さんの元夫・安田種雄さん(享年28)が、喉元に刺さったナイフにより死亡した。露木康浩警察庁長官は今年7月に「事件性はない」と発言したが、10月25日、捜査再開を求める遺族の刑事告訴を警視庁が受理していた。

いまも官邸通いが続く

 今回、遺族は、当時の司法解剖に関する資料を保管していた東京大学法医学教室などに依頼し、死亡後に解剖医によって書かれる「死体検案書」を新たに取得した。小誌はこの検案書の内容を確認。そこからは種雄さんの死が「他殺」であることを示す“新証拠”とともに、事件発生当時の状況がより克明に浮かんできた。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 1

  • 4

  • 0

source : 週刊文春 2023年12月14日号