2024年3月31日をもって作家業からの完全引退を宣言した放送作家の鈴木おさむ氏。32年間、テレビ業界の最前線にいたおさむ氏は、なぜ突如として“断筆宣言”に至ったのかーー。日本中が激震したSMAP解散騒動から、あの超人気番組の裏話まで。おさむ氏の週刊文春の連載「最後のテレビ論」より、至極の傑作選を紹介します。

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断筆宣言|鈴木おさむ「最後のテレビ論」第1回

 

 ここで初めて書きますが、僕、放送作家・鈴木おさむは、2024年3月31日をもちまして、32年間やってきた放送作家を辞めることにしました。

 

 放送作家業だけでなく脚本業も辞めます。つまりは、作家っぽく言えば断筆宣言というのでしょうか。本日、この場で初めてこのことを宣言いたします。

 

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TBS阿部龍二郎vsフジテレビ片岡飛鳥 生キャラメル戦争 前編|鈴木おさむ「最後のテレビ論」第2回

 

 2人の強烈なテレビマンが出てきます。一人は「中居正広の金スマ」や「ぴったんこカン・カン」などを生み出したTBSの阿部龍二郎さん。

 

 もう一人は「めちゃ×2イケてるッ!」を作った元フジテレビの片岡飛鳥さん。

 

 テレビ界の超レジェンドスターであるこのお二人には、放送作家として大きく人生を変えて貰いました。

 

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見たいものを見せる難しさ|鈴木おさむ「最後のテレビ論」第5回
 

 テレビ番組で、視聴者が見たいものを見せるのは、簡単そうですごく難しい。みんなが見たいものって、大体はタレントが見せたくないものだから。作り手だって出演者や事務所とモメたくはないし、嫌われたくはない。

 

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「酷評」をエンタメにする|鈴木おさむ「最後のテレビ論」第6回

 

 人のことを褒めすぎる人は信用ならない。ちゃんと駄目な部分を言ってくれる人の方が信用出来る。だが、駄目な部分を言う勇気なんてなかなかない。自分よりも偉い存在である人に対して、それを行うのはかなりの高難度。

 

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緊張感ジャンキー|鈴木おさむ「最後のテレビ論」第7回

 

 フジテレビ「SMAP×SMAP」は1996年の4月に始まると、初回から視聴率が20%を超えて、人気番組になっていった。

 

 番組の勢いが増していくと、中々バラエティー番組に出ない俳優さんたちがどんどん出てくれるようになった。

 

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テレビに愛されるドッキリスター(前編)|鈴木おさむ「最後のテレビ論」第8回

 

 バラエティー番組の「ドッキリ企画」を、視聴者の皆さんはどう思いながら見ているのだろうか?

 

 よく聞かれるのは「ドッキリって本当にやってるんですか?」という質問。そりゃ〜気になりますよね。ものによっては「これ、絶対知ってるだろ」と思うやつもあります。

 

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source : 週刊文春