経産省の官僚をサクラ役にして「架空パーティ」を開催していたことが発覚した西村前経産相。安倍派の裏金問題が捜査されている最中、前代未聞のカネ集めに批判が殺到した。しかし、西村氏をめぐる問題は他にも――。
▶︎アパレル出身 政治未経験30代を経産大臣秘書官に大抜擢
▶︎「書類大量処分」「段ボール18箱を地元に」証拠隠滅疑惑
▶︎パーティ利益率驚異の99%、昼夜開催で1日2000万荒稼ぎ
▶︎「お大尽♥」とイチャイチャAPEC同行も仕事は切手貼り
ゴールドラッシュで発展を遂げた都市、アメリカ西海岸カリフォルニア州・サンフランシスコ。人々の夢と野望を呑み込んだ街で、1人の日本人の男が、各国の要人と渡り合っていた。
米国の商務長官、インドの商工大臣、カナダの貿易担当大臣。男のカウンターパートは皆、それぞれの国で貿易を担当する首脳たちだ。男の顔は野心と充実感で満ち溢れていた。
慌ただしい1日を終えると、男は、高級ブティックが立ち並ぶ街の中心街に位置する一流ホテルへと向かった。男が宿泊している部屋は、室内のドアで隣室と行き来ができる「コネクティングルーム」だ。日本を代表して国際会議に出席している男の隣室には、不測の事態に備えてSPが待機している――はずだった。
しかし隣室にいたのは、屈強なSPではなかった。
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source : 週刊文春 2023年12月28日号