「高光の榭(うてな)に休息し、以(もっ)て宏池に臨む」。宏池会の由来は後漢の碩学・馬融の句で、余裕綽々たる姿勢を意味するという。会計責任者が立件されると報道され、果たして岸田首相が選んだ道は唐突な“派閥解散”宣言だった。

 

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派閥解散に「信頼回復せず」が7割超

 冬らしい澄んだ青空が広がった1月22日朝。横浜市内を見下ろす瀟洒な邸宅から黒いセーター、チノパン姿で、ゴミ袋を手に抱えた白髪の男性が現れた。

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source : 週刊文春 2024年2月1日号