「ゲーム実況の祖」が語るレトロゲーム3つの魅力|ゲームセンターCX有野課長こと有野晋哉

僕たちファミコン世代!

岸川 真
エンタメ 芸能 スポーツ ライフスタイル 娯楽

 中年ゲーマーが、懐かしのゲームをクリアするまで挑戦するだけの番組が、なぜ20年も続くのか――。

 どうも、ゲームセンターCX課長の有野です。僕の番組『ゲームセンターCX』は20周年。そして2023年はファミコン誕生から40年に当たります。今、配信などでレトロゲームが盛んになったのは、「課長が頑張ってきた成果やねん」と勝手に言わせてもらってます(笑)。

 

 まず、『ゲームセンターCX』という番組はどんなもんなのか? 早い話、僕がファミコンソフトを筆頭にしたレトロゲームをクリアして、視聴者にエンディングまで見せる企画をメインにした番組です。他に懐かしのゲーセンや駄菓子屋を探訪するというミニコーナーとか色々あって、皆さんに楽しんでもらってます。

 番組では作業着を着て課長を名乗らせてもらってますが、スタート時は「主任」やったんです。昔、松竹芸能の東京支社は部長はいるけど課長がいない、でも課長代理がいた。誰の代理やねんって、感じが僕には面白くて、番組開始前にプロデューサーに「昇進しても課長代理にしかならへんのが面白い」と話したのが始まりです。

 第1シーズンの終わりに念願の課長代理になり、第3シーズンの最後で課長になってから、18年間出世してません。今回20周年を記念した、さいたまスーパーアリーナでのイベントで晴れて昇進、部長代理になるんやないか、なったらネットニュースに上がるやろなと期待してたけどダメでした(笑)。海外のファンからも「カチョー」と声かけられるくらい浸透してるし、昇進は諦めなあかんのかな。なので最近は、課長秘書が欲しいって言うてるんですが、そっちもスルーされてます。

 今のようなレトロゲームへの挑戦が中心の番組になったのは第2シーズンから。第1シーズンはゲーム・クリエイターへのインタビューを交える中の1コーナーでした。だから『イー・アル・カンフー』を3時間プレイするとスタッフが、「ちょっと長かったですね、すみません!」と労ってくれてた。今じゃ10時間プレイしても、「何時間同じ面やってんですか!」って言われる(笑)。

 

 番組に火がついたのは懐かしの「2ちゃんねる」から。第2シーズン初回『アトランチスの謎』(※1)が放映された後、スタッフから興奮気味に「7スレ立ちました!」って教えられました。僕自身はネットも見ないし、何それって、キョトンとするばっかりでしたけど、ゲームファンの反響が凄いことになってることにスタッフも励まされたみたい。それはいいけど、視聴者から「なんでワープしないの!」「この人、ゲーム下手じゃね?」とか僕がツッコまれることになりました。従来なら高橋名人や橋本名人みたいな上手い人が番組を引っ張るのに、こっちは僕の下手さでヤキモキさせて引っ張ってる(笑)。

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source : 週刊文春 2024年1月4日・11日号

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