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北朝鮮高官〈宋日昊〉150分会見記 日朝首脳会談でも「拉致問題は解決しない」

常井 健一
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「徴用工判決」に日韓が揺れる中、日朝交渉のキーマンは韓国との違いを強調するかのように饒舌に語った。「われわれが世界を動かしている」と自信を覗かせる一方で「日本の人々をいつでも歓迎する」と秋波を送る、北朝鮮高官の意味深長な“肉声”をスクープ!

宋日昊氏

◆◆◆

日朝交渉のキーマンが口にした「本音」

 私は朝日交渉の際、交渉団の団長としてよく、日本政府とケンカします。いつも主張するのは、日本は1960年代に南朝鮮(韓国)と国交正常化をしたものの、両国関係は悪いままじゃないか、ということ。それは、人民の心に残るわだかまりを、きれいに解消しなかったからですよ。朝日間も、国交回復後にああなってはまずいと思っています。

 もしわれわれと日本が国交を結ぶなら、言うまでもなく、日本はわが国に対し、過去の植民地支配に対する謝罪と賠償をすべきです。

 ただし、金額が問題ではない。あえて言えば、わが人民が日本からのお詫びに真心がこもっていると納得できれば、お金はもらわなくてもいいくらいです。

 日本政府が南朝鮮に渡したのは、「賠償金」ではありません。両国の政治家が米国にそそのかされる形で、料亭で密約を結ぶようなやり方で、無償3億ドル、有償2億ドルという額の「経済支援」を決めました。

 多くの日本人民は「南朝鮮は日本からのお金で経済発展を果たした」という考え方を持っていますが、南朝鮮の人民にはそういう認識はありません。むしろ今も、「賠償金をきちんともらってない」と思っています。

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source : 週刊文春 2018年11月15日号

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