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「ライトユーザーよりヘビーユーザーの方が同じブランドをリピートしやすい」「無関心な人に振り向いてもらうには他社との差別化がポイント」
マーケティングで、当然視されている“理論”です。
しかし、これは「事実ではない」か「例外的に当てはまる場合もあるが、一般的にはそうとはいえない」というのです。
『戦略ごっこ マーケティング以前の問題』(芹澤 連 日経BP 2400円+税)は、刺激的な読書になりました。役員や社員にも勧めています。
マーケティングサイエンティストである著者は、エビデンスを「異なる状況下で繰り返し観測される市場や消費者行動の規則性のこと」と定義し、思い込みや思い付きではなく、ファクトやデータを元に判断する重要性を説いています。私自身、冒頭に挙げたようなマーケティングの常識に違和感を持っていたこともあり、腹落ちする点が多々ありました。
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source : 週刊文春 2024年2月29日号