〈女性職員の頭をポンポンと撫でる〉〈ネイルを触る〉〈抱きつく〉〈髪を触る〉〈ネックレスを触る〉〈尻を触る〉〈密室である町長室で職員に後ろを向くように指示し、下着が透けていると指摘する〉〈胸元が開いている服装の職員に屈むように指示し覗く〉〈「マスクを取って顔を見せてみろ」と指示し、「(職員が下げている名札の)写真よりいい」と発言する〉——。
岐阜県岐阜市の南側に隣接し、面積約8平方キロメートルの中に人口約2万6000人が住むコンパクトな町、岐南町。JR岐阜駅から中心地である町役場までは約3kmで、複数の国道が交差する便利さも手伝い、岐阜市のベッドタウンとして近年、若者を中心に人口が増加傾向にある。
そんな岐南町で2020年10月に行われた町長選挙で「次点に僅か4票差で初当選」(町役場関係者)したのが、小島英雄町長(74)だ。
「週刊文春電子版」は昨年5月18日配信の記事で、小島町長のセクハラ問題を詳報。冒頭に記した耳を疑うような行為の数々は、小島氏によるセクハラ行為の内容の一部である。
それから約9カ月が経過した2月27日、町が設置した「岐南町ハラスメント事案に関する第三者調査委員会」から「調査報告書」が出され、小島町長の行った99のセクハラのほか日常的なパワハラが認定された。
〈『即時の辞職』以外の選択肢はない〉(報告書より)
報告書の中身を見ると、職員に対する〈あなた自身が不快に感じるようなことを、町長小島英雄氏からされたことがありますか?〉との問いには、男性53.7%、女性58.0%が「はい」と回答。また、〈あなたからみて、あなた以外の町職員(管理職も含みます。)が、町長小島英雄氏からセクハラあるいはパワハラに当たるような行為を受けていると感じたことは、ありますか?〉という問いには、実に男性85.0%、女性81.4%が「はい」という答えだった。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル