どこへ行くスバルよ? 目を閉じて何も見えず――主力車種でパワステ不具合発生

「週刊文春」編集部
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「正直、またかと思いました」

 こう嘆くのは、スバルの従業員だ。

 スバルといえば、2017年秋以降、無資格者による検査や燃費試験のデータ改ざんなどの不正が相次いで発覚。その度に、吉永泰之社長(当時)が苦渋の表情で「心からお詫びする」などと謝罪会見をしてきた。

左:18年4月27日、前年12月に発覚したデータ改ざんに関する社内調査の結果を発表/右:18年6月5日、国交省の立ち入り検査後の社内調査で、完成検査の新たな不正が発覚

「その吉永氏は昨年6月に引責辞任しました。根が深いのは、『不正は昨年末まで』と言いながら、その後も続いていたこと。しかもそれらは国土交通省の立ち入り検査などで発覚した。一連のリコールは、累計で53万台にのぼります」(大手紙経済部記者)

 そのスバルで新たな不正があったことが小誌の取材で明らかになった。

1月16日から2つの工場が停止

「フォレスターやインプレッサなど、主力車を製造している国内最大の群馬の2つの工場が16日から停止しています。フォレスターで走行中に突然パワーステアリングモーターが停止する不具合が見つかったのです。フォレスターの生産台数は1日数百台ですが、ここ数日で、少なくとも5台で発生しています」(前出・従業員)

昨年グッドデザイン賞を受賞したフォレスター

 言うまでもなくパワステの不具合は、車の安全性に直結する問題だ。

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source : 週刊文春 2019年1月31日号

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