4月6日、学校法人武蔵野東学園(東京都武蔵野市)本部の「北原記念館」地下にある「スカラーホール」。集まった三十数人の保護者達は、学園側からの突然のある“説明”に呆然としたという。
「『急に追い出されてどうしたらいいんだ』という声が上がっていました。中には、あまりに突然のことにショックで泣いている保護者もいました」(保護者の1人)
——いったい何があったのか。
武蔵野東学園は2つの幼稚園と小中学校、高等専修学校を持ち、自閉症児と健常児が共に学ぶ「混合教育」が全国でも有名な学校法人だ。教育者の北原キヨ氏が1964年に武蔵野東幼稚園を創立したのが始まりである。
「週刊文春」は昨年から、武蔵野東学園の副理事長に「ハズキルーペ」で知られるHazuki Companyの松村謙三会長が就任して以降の学園の混乱ぶりを複数回にわたって証拠音声と共に報じてきた。今年1月に行われた高専の「校則見直し会議」で自身と言い合いとなった生徒に対し退学を迫って謝罪文を書かせるなど、松村氏の言動に多くの生徒や保護者が恐怖を抱いていた。
保護者らによって松村氏の理事長就任阻止を訴える「武蔵野東学園を守る会」が立ち上げられたが、結局、2月末に予定より1カ月前倒しする形で松村氏は学園の理事長に就任したのだった。
松村氏の理事長就任から約1カ月半。学園で“新たな騒動”が起こっていた。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル