3月21日金曜日、東京都武蔵野市にある武蔵野東小学校にいくら電話をかけても「留守番電話」に繋がるばかりだった。
「事態を問い合わせるため朝から何度も電話を入れたのですが、一向に繋がりませんでした」(保護者の1人)
◼︎連続報道「武蔵野東学園のいま」
#7 ハズキルーペ会長の指示で小学校教諭が休職に追い込まれていた
#8 知的障害者グループホームが「残った入居者」を無視して強制廃止
#11 今回はこちら
実はその前日、「週刊文春 電子版」では、〈ハズキルーペ会長が理事長の武蔵野東学園で教員が大量離職「小学校では30人以上が…」〉と題した記事を掲載。同小学校では今年度末までに、全教員の半数近い30名以上が離職する見込みだと報じていた。

同小学校は学校法人武蔵野東学園が運営。学園は小学校のほか、2つの幼稚園と中学校、高等専修学校を傘下に置いている。
自閉症児と健常児が共に学ぶ「混合教育」が有名なこの学園の副理事長に一昨年、「ハズキルーペ」で知られるHazuki Companyの松村謙三会長が就任。昨年2月には理事長に昇格し、その言動や施策が、生徒や保護者、教員らとの間でさまざまな軋轢を生んでいる。「週刊文春 電子版」ではその状況を昨年1月から詳報してきた。

冒頭の保護者が語る。
「昨年には学園の方針で『生徒の安全を守るため』と、小学校の教室や廊下などに何十台も防犯カメラを設置していた。その後、『子どもの着替えも録画されているのではないか』などの苦情が保護者から相次ぎ、結局、カメラの運用はやめるとの通知がきました。
ですが、そもそもこれだけ多くの先生が辞めて、今まで通り子どもたちの安全や教育の質が保たれるのか。周りにはすでに転校したお友達もたくさんいます。新年度に向けて不安しかありません」
「電話は“保留”にしている」「『ノーコメント』すら言わないでください」
21日の朝、小学校では職員会が開かれていた。その場で加藤篤彦校長から教員らに次のような発言があったという。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル