「行き先が見つかっていないのに、都に届けられた『事業廃止届』の書類には、ないはずの転居先が勝手に書いてあったんです。本当に納得できません」
こう語るのは、学校法人武蔵野東学園が運営する知的障害者向けのグループホーム「友愛寮」利用者のある保護者だ。武蔵野東学園は健常児と自閉症児がともに学ぶ「混合教育」が全国的にも知られる学校法人。2つの幼稚園と小中学校、高等専修学校を運営している。
昨年、この学園の副理事長に「ハズキルーペ」で知られるHazuki Companyの松村謙三会長が就き、今年3月には理事長に昇格。これまで週刊文春は7回にわたり、松村氏が生徒や保護者に暴言を吐いたり、生徒に謝罪文の提出を強要して刑事告訴されたりした事実を報じてきた。
知的障害者グループホームを“廃止”
冒頭の「友愛寮」は2006年に同学園が事業を開始したグループホーム。18歳以上の知的障害者を対象として運営されているが、利用者全員が武蔵野東学園の卒業生だった。だが学園側は9月末、同施設の事業を廃止したのだ。
施設について学園関係者が解説する。
「『親亡き後』の自立した生活を目指したサポートが基本で、入所は親などの保護者がいることが条件でした。『第一』から『第五』まで計4つの各施設に(※「第三」はすでに譲渡)、定員いっぱいの10名ずつが居住していました。利用者は、平日は寮から作業場などに出勤し、土日は自宅に帰っていました」
この「友愛寮」の廃止を巡り、学園側と保護者の間で軋轢が生じていた。冒頭の保護者がこう憤る。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル