2月21日、東京都武蔵野市に本部がある武蔵野東学園に激震が走った。午後3時30分、同学園の保護者や教職員に〈新理事長就任のお知らせ〉と題した書面がメールで一斉に送信されたのだ。
そこにはこう書かれていた。
〈本日開催の理事会、評議会において、寺田理事長が理事長を退任され、松村副理事長が新理事長に選任されました〉——。
武蔵野東学園は、自閉症児と健常児がともに学ぶ「混合教育」が全国的に知られる学校法人だ。2つの幼稚園と小中学校、高等専修学校を運営しており、直前までは大手銀行出身の寺田欣司氏が理事長を務めていた。
これまで「週刊文春電子版」は、同学園に1億円を寄付し、昨年から副理事長に就任した「ハズキルーペ」で知られるHazuki Companyの松村謙三会長(65)が起こした“騒動”について3回にわたって報じてきた(#1、#2、#3)。
今年1月に高等専修学校において開催された「校則見直し会議」では、松村氏が主張する「こども基本法」に基づいた校則撤廃のため、35人の同校生徒からヒアリングを実施。この場で松村氏は、校則撤廃に異論を唱える女子生徒らに対し、こう絶叫していた。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル