「社長は今回の不祥事に関するメディア対策に乗り出しました。このまま大手メディアが会社の問題を報じなければ事態が収束すると考えているようです」
こう語るのは、いなば食品の会社関係者である。
新入社員の大量入社拒否を引き起こした“ボロ家ハラスメント”に始まり、食品衛生法違反、稲葉敦央社長(70)とその妻・優子会長(54)による社員へのハラスメントやペットに対するネグレクト……これまで小誌は数度にわたって缶詰製造大手・いなば食品をめぐる問題を報じてきた。
「お客様からの問い合わせが殺到中です。4月19日からHP上に専用の窓口の連絡先を掲載したが、そこには『録音させていただいております』と明記されている。顧客にまで高圧的な姿勢を貫いており、危機管理はボロボロです」(同前)
売上高1300億円超のいなば食品の信用は地に堕ちつつある。ところが、同社の疑惑を追及するメディアは今のところごくわずか。
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source : 週刊文春 2024年5月16日号