3月末を決算期末にしている企業は、前年度の経営成績をその年の5月中旬までに発表する。このため今月中旬まで、主に経済面であふれんばかりの決算原稿を読んだ。
書いてあることのほとんどは当該企業が決算記者会見で語ったこと。分析らしきものもないから食い足りない記事だらけだったが、その中で目を引いたのが毎日。記者の誤った思い込みを前提に踏み込んでいるからで、要するに悪目立ちしている。
例えばソフトバンクグループ(SBG)の決算を伝えた5月14日付朝刊。毎日はこう書く。「子会社の英半導体設計大手アーム1社に収益の多くを依存しており、不安定な経営構造が続いている」
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source : 週刊文春 2024年5月30日号