漢方には「水毒」という言葉がある。熱中症対策といえば水分補給が常識だが、摂り過ぎはかえって毒と専門家は言う。身体に血を巡らせて熱を逃がし、栄養を摂るためお腹を冷やさないことが肝要らしい。そのための方法は何か。西洋医学と漢方の大家に話を聞いた。
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血をよく巡らせ熱を逃がす
熱中症で倒れた人のニュースが連日のように飛び込んでくる。
消防庁によれば、今年5月以降に熱中症の疑いで救急搬送された人は、全国で2万6441人。そのうち22人が亡くなっている(7月23日現在)。搬送された人の49.5%が高齢者だ。
帝京大学医学部附属病院・高度救命救急センターの三宅康史センター長の話。
「今年の夏は熱波到来ではないので、いまのところ重症者は少ないという感触です。それでも、昨年の同じ時期に比べて救急搬送者の数は6000人以上も増加。特に本州の梅雨明け前の7月10日から16日の週は7680人と、前週の4241人の約2倍近くの人数に跳ね上がっています。天候が不規則なので、今夏は何が起こるのか予想できない怖さがあります」
油断していると、誰もが危険にさらされるのが熱中症の恐いところだ。
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source : 週刊文春 2017年8月10日号