これ、実話なんですけどね。
この間、道を歩いていたら、突然、目の前に「チューブ入りのワサビ」が落ちてきたんです。見上げると、カラスが一羽「カァ」と一声鳴いて飛んで行きました。
拾ってみると、まだ結構入ってます。「持って帰ったろうかな」。一瞬心が揺れましたが、カラスの落とし物のワサビを刺身につけてる自分の姿を想像して、何とかその誘惑を断ち切ることができました。
最近、人生の“ワビサビ”いうものが分かってきた気がします。
Q
私は上沼さんを崇拝している32歳のOLです。上沼さんのラジオ、テレビ、YouTubeは欠かさずチェックし、世の中のモヤモヤを見事に料理する「エミちゃん節」に溜飲を下げています。その一方で、最近上沼さんの話を聞けば聞くほど、怖くなってきたことがあります。
それは「結婚」です。
上沼さんは22歳のときに「過呼吸になるほど」好きだった相手とご結婚されたのに、今では「夫源病」と呼ばれる状態になってしまったとよく嘆いておられますが、独身の私はいつも震えあがっています。いつかは私も「この人!」と思える人と出会って……なんて思っていましたが、その先がもっと大変だなんて……。いったい何のために結婚するんだか、わからなくなってきました。
(32歳・女性 東京都)
32歳のOLさん、私のせいで結婚が怖くなってしまいましたか。それは申し訳ないことをしました。
「心配しないでも、あなたにもきっといい人が見つかりますよ!」と言ってあげたいんですけど、そう言う替わりに、もうちょっと私の話にお付き合いいただけますか。
あなたもご存じの通り、独身時代、私は今の主人に夢中でした。
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source : 週刊文春 2024年6月6日号