「今日、私は刑務所に入ります」ーー。窃盗(後に詐欺)の容疑で逮捕され、東北地方にある刑務所に収監された大久保優樹(仮名・20代)さん。電子版オリジナル連載「特殊詐欺『受け子の懺悔』」で大久保さんは、自らの罪を赤裸々に明かしました。一体、どんな手口を使って8000万円もの大金を騙し取ったのか。特集記事で振り返ります。

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《刑務所収監直前の独白》特殊詐欺「受け子」の懺悔「私はこうして8000万円をだまし取りました」

 

「今日、私は刑務所に入ります。特殊詐欺に関与した罪で5年の懲役判決を受けました。逮捕、公判を通じ、絶対に許されないことをしてしまったんだと今では強く反省しています。その罪滅ぼしになるかはわかりません。ですが、もう二度と被害者が出ることのないよう、私が知る限りの詐欺の手口についてお話ししたいと思いました」

 

 こう語り始めた大久保優樹(仮名・20代)さんは、2021年5月に窃盗(後に詐欺)の容疑で逮捕された。その後の裁判で懲役5年の実刑が確定し、本日6月20日、東北地方にある刑務所に収監された。

 

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《8000万円だまし取った詐欺犯独白》「ノック3回で2000万円をドアの隙間から…」特殊詐欺実行役が明かす詐欺グループ「就職」の方法

 

 親族や公的機関を騙り、被害者から現金やキャッシュカードを奪うという特殊詐欺に加担した罪で5年の懲役判決を受けた大久保優樹さん(仮名・20代)。刑期は今年6月20日から始まっている。今、塀の中にいる彼が、収監直前に週刊文春に語った自らの罪と詐欺の手口とは――。

 

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《塀の中からの警告》「暗証番号は犯行前にわかっている」8000万円だましとった特殊詐欺受け子が明かす騙しのキーワード「警察官、裁判所、郵便局」

 

 コロナ禍の出勤制限のあおりをうけ、収入の下がった大久保優樹さん(仮名・20代)は、SNSを通じ軽い気持ちで「闇バイト」に応募する。面接と称し呼び出されたのは繁華街のカラオケボックス。面接相手は、大久保さんのマイナンバーカードを確認し、スマホを預かると告げ――。

 

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《実行犯が衝撃告白》ワイシャツ、ジーンズのニセ警官!?「最近は警察手帳もスマホなんです」特殊詐欺犯の口車を全公開

 

 元実行犯・大久保優樹さん(仮名・20代)が特殊詐欺の実際の手口を明かす。詐欺グループは「警察官」「裁判所」「郵便局」…公的機関の名をかたり、被害者を信用させて巧みに現金、キャッシュカードを奪っていく。だが、犯行が起きるのは現場だけではない。実行犯の受け子が訪ねてきた時点で、すでに詐欺にハマっている。

 

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source : 週刊文春