「週刊文春」編集部の記者が“取材のウラ話”を語る「文春記者トーク」。
兵庫県知事・斎藤元彦(46)をめぐる一連の問題。百条委員会をはじめとした“辞任圧力”は日を追うごとに強まり続けていますが、斎藤知事が辞任する気配は一向に見られません。
全国紙やテレビをはじめ、多くのマスコミが知事の責任を追及している今回の問題。そんな中、メディアの報道は“おねだり疑惑”に終始しているのではないか、という指摘もあります。県関係者が問題視する“疑惑の本丸”とは――。取材したK記者と、電子版統括編集長の村井弦(@Gen_Murai)が解説します。
村井 では今週も、兵庫県知事の斎藤元彦氏に関する問題を取り上げていきます。ゲストは、3週連続で現地取材をしてきたK記者です。よろしくお願いします。
K記者 よろしくお願いします。
村井 今、兵庫県議会では百条委員会が開かれ、斎藤知事が追及を受けています。その間、県政は止まってしまうということで、県民が実質的に被害を受けているという形です。
斎藤知事に対する辞任圧力は週を追うごとに強まり続けています。7月31日には、X氏の告発文書で言及されている、小橋浩一理事が総務部付の部長職に降格することが発表されました。最新の情報について、K記者に話を聞いていきたいと思います。
「これは他には言っていないことだから」
村井 今回、さまざまなマスコミが斎藤知事の疑惑を追及をしているわけですが、その中には、ワイドショーや週刊誌を含めたメディア報道が、斎藤知事の“おねだり疑惑”にフォーカスしすぎているのではないか、という批判もありました。一連の報道について、K記者はどのように見ていますか。
K記者 新聞媒体というのは、伝統的に人事情報を抜きたがるものなんですね。だから、人事・総務とは仲良くしているものなんです。もちろん、それ自体は企業努力なので問題ないんですけれども、今回、いろいろなことが問題視されている斎藤知事の側近の「牛タン倶楽部」の4人組というのが、人事・総務畑の人たちなんですね。最初の頃、メディアがこの問題をあまり大きく報じなかったのも、結局のところ、人事・総務畑の4人組によって報道がコントロールされていたというのが大きいようなんです。
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source : 週刊文春