「なんで、まんこって言っちゃいけないんだろうね?」ピー音の修正など一切なく、そんなラランド・サーヤの一言が、NHK Eテレの『はなしちゃお!』で放送された。サーヤは、男性器の名称はバラエティ番組などでも、多少の修正は入るにしても普通に発言されるのに、女性器の名称は「禁句」のように扱われるのが、純粋な疑問だと言うのだ。『はなしちゃお!』は2022年から不定期に放送され、「性と生の学問」という副題のとおり、「セックス×薬史学」「生理×生物学」「包茎×比較文化学」など、「性」についての話題を学問的視点で扱ってきた。

 そして、「2024夏号」と題された今回、1週目に「裸×社会心理学」「女性器×生物学」、2週目に「夜ばい×民俗学」「男のモテ×歴史学」をテーマに2週にわたって放送された。冒頭に引いたサーヤの発言が出た「女性器×生物学」の回のエンディングでマキタスポーツが声をあてているコンドームの妖精・まっきぃが「いやー、正直ね、すっごい汗かいてます」と言っていたが、それは多くの日本人男性の心理を代弁したものだろう。仲間内で下ネタで笑い合うことはできても、公の場で性のことを真面目に話すのは照れてしまうといった日本の性に対する意識の“現在地”をあらわしているようだ。

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source : 週刊文春 2024年8月15日・22日号