子どもの頃に受けた表彰は記憶に残るもの。学校の作文や工作の入選など、今でも当時の記憶を振り返ると顔が少しほころぶ。
小学4年で優勝した将棋大会の記憶。名古屋市の地区予選で、会場は地元のショッピングセンターの2階だった。参加者はおそらく20人にも満たず、ゲスト棋士などいない。本当に小さな大会だった。
それでも優勝は嬉しい。賞状と盾を渡してくれたのはショッピングセンターの担当者か現場のアマ指導員だったか。それを私は自転車の前カゴに入れて帰った。あの充実感と夕日の鮮やかさは忘れられない。
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source : 週刊文春 2024年10月3日号