9月27日に投開票日を迎える自民党総裁選。だが、“錦の御旗”に見限られていた高市氏、セクシーなカネ集めが止まらない進次郎氏、同僚議員から嫌われ続ける石破氏――誰が総理総裁になろうと、日本政治の混迷は必至だ!

 

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 2022年7月初旬。自らの運命を知る由もない安倍晋三元首相は、自民党関係者らを前に参院選の動向について分析していた。早口な言葉は次第に熱を帯び、話題は自然と“ポスト岸田”を窺う政治家の人物評へと移っていく。

「下村(博文・元文科相)は自分のポストばっかりでウンザリしたよ。西村(康稔・前経産相)には『とにかく徳を積め』と言ったけど、なかなか難しいね」

 辛辣な見方が続く中、安倍氏が21年9月の総裁選で支持していた高市早苗経済安全保障相(63)の名前も飛び出したという。

当選9回を数える高市氏

 それから程なくしてのことだった。安倍氏は参院選の応援演説の最中、凶弾に斃れてしまう。果たして、死の直前、高市氏のことをどのように語っていたのか。

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source : 週刊文春 2024年10月3日号