首位から8ゲーム差のセ・リーグ3位・DeNAが、2位に13.5ゲーム差とぶっちぎりでパ・リーグを制したソフトバンクを倒す大下剋上で日本シリーズは終わった。
「最高に嬉しい。全員が一つになれた」
選手の手で5度、横浜の空に舞ったDeNA・三浦大輔監督(50)はこう語ると目を真っ赤に腫らした。1998年に日本一となった“マシンガン打線”を彷彿させる打線の爆発。シーズン中は不安定だった投手陣も、短期決戦でスイッチが切り替わって先発、リリーフ共に結果を出した。
そんな三浦監督の胴上げを三塁側ベンチで呆然と見つめていたのが、敗れたソフトバンクの小久保裕紀監督(53)だった。
「負けの責任は私にあります。選手たちは最後まで精一杯やってくれたと思っている」
宿舎に戻ったミーティングで、指揮官は選手にこう語りかけたという。
戦前予想では圧倒的有利と言われたソフトバンク。実際にシリーズ1、2戦では点差以上の力の差を見せつけて連勝したが、そのとき「慢心では」と言われた小久保監督の発言があった。
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source : 週刊文春 2024年11月14日号