「日本から動物園のアイドルが消えるって?! 裏で政治の力が働いて、“乗っ取り”の道具になってるかもしれない。すぐ取材に動いてよ」
政治とアイドルを愛するデスクが笹、いや泡を食っている。緊急発注を受けた記者が探ってみると……。
2023年には上野動物園のシャンシャンの返還がニュースとなったが、再びの“帰国ラッシュ”だ。
「現在、日本には和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドに4頭、東京都の上野動物園に2頭の計6頭のパンダがいます。繁殖研究目的の名目で中国から貸し出されていますが、白浜の4頭は6月28日に期間満了を迎える。上野の2頭の返還期限も来年2月に迫っています」(経済部記者)
特に和歌山県からの返還にはこんな声も囁かれる。
「昨年10月、二階俊博元幹事長が政界引退したことが影響したとされます。1980年代に選挙区の白浜町にパンダを誘致し、大勢の観光客を呼んだ。“パンダ族議員”の一面を持つ二階氏は、日中友好議連の会長を務めるなど親中政治家の筆頭格。引退に伴い、中国側が契約期間の延長に後ろ向きになったのではないかというのです」(地元記者)

12年、二階氏は「週刊文春」の取材にこう振り返っていた。
「交渉が難しくて、パンダとは何と厄介なものかと思いました。3人の通産大臣に協力していただいて、実現することができたのです」
苦心して連れてきたパンダの全頭返還。その心中や如何に。本人に尋ねた。
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source : 週刊文春 2025年7月3日号
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