振り抜いた打球は一直線に右中間スタンド上段に突き刺さった。7月19日の巨人対阪神16回戦。両チーム無得点で迎えた延長11回、勝利を決定づける一撃を放ったのは阪神タイガースの若き4番・佐藤輝明(26)だ。

この日の本塁打が今季25本目となり、7月にして早くもキャリアハイを超えたサトテル。セ・リーグの本塁打王争いを独走し、打点でもトップ。4番打者の成熟が阪神首位独走の一因となっているのは疑いようがない。
「打撃の向上は言うに及ばず、3塁の守備もかなり安定しています。昨季は23失策の“エラー王”で緩慢な守備も目立ちましたが、今季はここまでわずかに2失策。柔らかなグラブ捌きと強肩を披露し、攻守ともにチームを引っ張る存在です」(スポーツ紙記者)
阪神打線のもう1つの核が森下翔太(24)だ。今季は3番打者として本塁打、打点とも佐藤に次いでリーグ2位につける。今年のオールスターゲームのファン投票では全選手の中で最多の77万8000票を獲得、人気の高さも証明した。
「侍ジャパンの井端弘和監督からも高く評価されていて、来春開催されるWBCでも日本代表の主軸を任されるのは確実。2学年上の先輩・佐藤とは仲が良く、ともに眩しさを軽減するために目の下を黒く塗っているのでファンのあいだでは『アイブラック兄弟』と呼ばれています」(同前)
そんな球界を代表する大砲2人の強さと人気は夜の街でも独走状態だった。
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source : 週刊文春 2025年7月31日号
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