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長瀬智也の“俳優の格”を上げた「2人の女性」とジャニーズ退所後もオファーがくるワケ《「俺の家の話」が話題》

2021/01/29
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「『池袋ウエストゲートパーク』は、『俺の家の話』でタッグを組んでいるTBS磯山プロデューサーと宮藤官九郎との出会いになった作品でもありました。このチームで挑んだ2005年の『タイガー&ドラゴン』では “元ヤクザの落語家”、2010年の『うぬぼれ刑事』では “恋愛体質の刑事”というユニークな役を演じています。

 長瀬さんは現実離れしたキャラクターでも、なぜかその存在感でリアリティを生み出せる。俳優としての稀有な力が明らかになっていったのです」(テレビ局関係者)

“旬の女優”との熱愛報道が追い風に

 俳優として新境地をひらいていった2007年、浜崎との破局が報じられる。

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 しかしその後すぐに、ドラマ「歌姫」(TBS系・2007年)で共演した女優の相武紗季(35)との熱愛が報じられた。相武は、俳優としてノリにのっていたこの時期の長瀬を、より一層高みに押し上げた。

長瀬と交際していた相武紗季

「相武さんは『華麗なる一族』(TBS系・2007年)や『絶対彼氏~完全無欠の恋人ロボット~』(フジテレビ系・2008年)、NHK大河『天地人』(2009年)の主要キャストとして出演。JALや日本コカ・コーラの広告塔にもなるなど、テレビで彼女を見ない日はありませんでした。

 歌姫にくわえて旬の実力派人気女優との交際が明らかになったわけです。長瀬さんご本人は意図していないでしょうが、交際報道が、ジャニーズのアイドルとしてではなく、独立した人気俳優としてお墨付きを与えた部分はあったと思います」(前出・スポーツ紙記者)

 熱愛報道は長瀬にとってまたも追い風になった。その後、俳優としての幅をさらに広げていった。

「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(日本テレビ系・2006年)では“10歳年齢を偽って高校に入学するヤクザの若頭”、「華麗なるスパイ」(日本テレビ系・2009年)では“前科13犯の天才詐欺師”を演じた。「泣くな、はらちゃん」(日本テレビ系・2013年)では、漫画のキャラクターが現実世界に飛び出す実験的ドラマにも主演している。

日本テレビ「泣くな、はらちゃん」

 映画でもその存在感は変わらず、2016年に公開された「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」では地獄のロックバンド「地獄図(ヘルズ)」の赤鬼キャラ・キラーKを演じ、スマッシュヒットを飛ばした。

赤鬼から社会派まで。ありえない芸域の広さ

「長瀬さんはコミカルな演技がピカイチで、そうした作品への出演が続いていました。しかし、2018年の池井戸潤原作の社会派映画『空飛ぶタイヤ』で、巨大自動車会社に挑む運送会社の2代目社長をシリアスに演じてみせた。赤鬼やら、社会派やら、俳優としての芸域の広さはあり得ないほど広い」(前出・女性誌編集者)

 しかし長瀬はTOKIOの元メンバー山口達也(49)の逮捕などが契機となり、2020年7月にジャニーズ事務所退所を発表した。

「昨年9月に公開された映画『ミッドナイトスワン』が大ヒットして、主演の元SMAP・草彅剛が日本アカデミー賞優秀主演男優賞も受賞しました。映画ならテレビのようにジャニーズのことも気にする必要がありません。なので、いくら長瀬本人が裏方への転身を宣言してもオファーはくるでしょうね。彼はそれだけ貴重な存在なんですよ」(前出・スポーツ紙記者)

 俳優・長瀬智也はこの先どんな決断を下すのだろうか。

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長瀬智也の“俳優の格”を上げた「2人の女性」とジャニーズ退所後もオファーがくるワケ《「俺の家の話」が話題》

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