今年いっぱいで嵐が活動休止、来年3月にはTOKIO・長瀬智也(41)も退所するなど、これまでアイドル王国を支えてきた主要メンバーが次々に去っていくジャニーズ事務所。“世代交代”が進むなか、なお存在感を増している“アラフィフアイドル”がいる。
元SMAPの木村拓哉(47)だ。
2016年、木村はSMAP解散騒動で“裏切り者”のレッテルを貼られ、しばらくは完全なヒールだった。2016年の新年早々に「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)で生放送された謝罪会見は衝撃的で、真ん中に立った木村だけが話し、他の4人は黙って立っているだけ。ファンはジャニーズ事務所内での木村と他の4人の“扱い”の違いをまざまざと見せつけられた。
「あの謝罪の仕方は最悪でしたね。報道などもあわせて、独立を企てた4人に対して、木村が仲介してジャニーズに詫びを入れたという構図が醸成されていました。(現・名誉会長である)メリー喜多川氏とも関係のいい木村の妻・工藤静香が、木村に独立を思いとどまるように説得したという経緯もあり、事務所も木村をあからさまに特別扱いし、それがまた視聴者の反感を買ってしまった」(テレビ局関係者)
結局、SMAPは2016年いっぱいで解散し、同時に香取慎吾(43)、草彅剛(46)、稲垣吾郎(46)がジャニーズ事務所を退所。残留した中居正広(48)もグループ解散から3年3カ月を経て、今年3月末日に退所した。
「当初、世間の木村への印象は完全に“裏切り”でした。『文春オンライン』が2020年2月に公開した『嫌いなジャニーズ』でもワーストワンでしたもんね。かつては他の追随を許さないトップスターだったので、こんな状況になるものかと驚きました」(女性誌編集者)
しかしそんな風向きも徐々に変わり始める。前出のテレビ局関係者が語る。
「2020年1月に放送された、警察学校での冷酷無比な白髪の教官役を演じたスペシャルドラマ『教場』(フジ系)で、いい意味で“キムタクらしくない演技”を披露し、俳優としての評価があがりました。2020年5月からインスタグラムを始めたこともあり、若い世代の間でも“渋いおじさん”として再ブレイクしました。
2019年に次女のKoki,さんが、翌年に長女のCocomiさんがデビューしたことも再評価への後押しになったとは思いますが、娘2人が鮮烈なデビューを飾れたのも、なんだかんだ木村さんの実力あってのことでしょうね。彼はプロのスターなんです」