「娘が帰らない」
母親の通報から始まった捜索は、やがて最悪の結末に行き着く。ラブホテルの一室で見つかったのは、首を絞められて殺された17歳少女の遺体だった。
容疑者として浮上したのは、借金総額500万円の30歳男。13歳も年の離れた2人の間に、いったい何が起きたのか。令和6年の事件の発端を追う。なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む)
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「確認してほしいご遺体があります」
何度コールしても誰も出ないラブホテルの客室。従業員がマスターキーで入ったところ、首を絞められて殺されている女性の遺体が見つかった。
通報を受けて警察が捜査に乗り出し、遺体の身元を確認しているとき、フリーターのA子さん(当時17)の母親から「娘が帰らない」と捜索願が出された。そこで管轄署の刑事が駆け付けた。
「確認してほしいご遺体があります」
「どういうことですか。私は捜索願を出しただけ。うちの子じゃない……」
「それも含めて、写真で確認してほしいんです」
A子さんの母親と弟は管轄署に連れて行かれ、話を聞いたA子さんの祖父母もやって来た。
「アンタは母親なんや。辛くても、アンタが確認してやらなあかん」
