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「マッチの中年感…」大人ジャニーズ“勝負の分かれ目” 長瀬智也「肉体自慢」、森田剛「自宅へ招待」、キンキ、嵐は?

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2021/05/25

genre : エンタメ, 芸能

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ジャニーズタレントの「上手なおじさん化」

 アイドルとしてデビューしたジャニーズタレントたちの「上手なおじさん化」は、長年の大きな課題だった。

「元光GENJIの諸星和己(50)や赤坂晃(48)は東山のように『一生現役アイドル』の道を行こうとしましたが、それが成功したとはいえません。ジャニーズ事務所を退所したことで仕事が激減し、見た目も年相応に変わりました。それでも彼らは髪を染め、派手な衣装を身に纏い、やんちゃな態度を崩さなかった。いっそのことアイドル卒業を選んだ方が、また新たな道が開けたのではないでしょうか」(芸能ジャーナリスト)

 東山のように尋常ではない素質と努力があって初めて「一生現役アイドル」が実現するのだろう。それ以外のジャニーズは、まったく別の道を歩むか、無理をして失敗することがほとんどだった。

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キラキラしたアイドルらしさを捨てたシブがき隊

 しかし「ジャニーズのおじさん化」に危機感を感じ、自覚的に次の道を選んだグループもある。薬丸裕英(55)、布川敏和(55)、本木雅弘(55)のシブがき隊だ。

布川敏和 ©文藝春秋

 シブがき隊は光GENJIがデビューした翌年の1988年に解散したが、布川は2015年に当時について「特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」(日本テレビ系)で「このままシブがき隊として、おじいさんまでやっていけるのか? どうせなら人気のあるうちに解散しよう」と3人で話し合い、解散を決めたと明かしている。

「薬丸や布川は元ジャニーズとは思えないほど所帯じみました。キラキラしたアイドルらしさを捨て、積極的に“お父さん”ぶりをアピールすることで、親近感を持たれるタレントに転身。ジャニーズ卒業を機に『もはやアイドルではない』と振り切ったおじさん化をしたので “イタく”なりにくかった。そのおかげで新しい仕事を獲得することもできました。

本木雅弘 ©文藝春秋

 一方で本木はその演技力や独特の佇まいで、アイドルから本格俳優路線に上手く舵を切った。樹木希林と内田裕也の娘、内田也哉子との結婚も、ジャニーズイメージを払拭するにあたって功を奏しました。錦織やあおい輝彦らと同様にアイドルと決別し、しかもその後俳優としてさらにステップアップした。アイドルでもおじさんでもない、新しいジャニーズの未来像を作り出しました」(女性誌記者)