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街のそば屋にラーメンがあるのはなぜ? 知られざる「中華麺をそばつゆで」の世界

2021/10/26
note

 そのつけ汁に自家製の中華麺をつけて食べると、これはまたなんという涅槃感だろうか。やや太めの麺のコシと甘みがかも汁と相俟って、今まで食べたことのない味の扉を開いていく。しかもこの「かもせいろ」650円である。あり得ない良心的値段である。昭和時代に舞い戻ったような大衆そばの良店に出会えた時の喜びは何とも言えない。

これが「かもせいろ(中華麺)」、650円というあり得ない安さ
太めのツルツルシコシコの中華麺は甘味を感じるうまさ
沢山のかも肉とねぎ(南蛮)がちょうどよい具合に火が入り、返しの利いたつゆと融合

探求はまだまだ続く

 さて今回の「黄そば」と「鳥中華」で始まった「中華麺をそばつゆで」の旅もそろそろ終わりである。このスタイルの料理は、街のそば屋でも提供しているところも多いと聞く。もちろん山形そばの店に行けば、「鳥中華」はたいてい食べることができるし、行きつけの街のそば屋でラーメンが置いてある店ならメニューを探せば見つかるかもしれない。もしなくてもお願いすれば作ってくれるところもあると思う。是非、実食レポを期待する次第である。

INFORMATION

よもだそば 銀座店
住所:東京都中央区銀座4-3-2 銀座白亜ビル 1F
営業時間:7:00~20:00

高幡そば 明大前店
住所:東京都世田谷区松原2-45-1 京王線明大前駅改札内
営業時間:平日・土6:30~22:00、土7:00~20:00、日祝7:00~19:00

砂場
住所:東京都足立区宮城1-19-3
営業時間:6:00~15:00、17:00~20:00
定休日:日祝

街のそば屋にラーメンがあるのはなぜ? 知られざる「中華麺をそばつゆで」の世界

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