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「これからどうやって生きていくん?」「親がかわいそう」…元競泳ジュニア日本代表のAV女優“新海咲”が明かす“周囲の愕然”に対する切実な心情

「これからどうやって生きていくん?」「親がかわいそう」…元競泳ジュニア日本代表のAV女優“新海咲”が明かす“周囲の愕然”に対する切実な心情

新海咲インタビュー #2

note

デビュー直前に届いた異性からのLINE

――周りの反応というと、どんなものがあったのでしょう?

新海 AVデビューする前に週刊誌でヌードグラビアデビューをしてたんですけど、その当時、私の現状を知っているけど、仲良くない地元の異性から「久しぶり~」ってLINEが来たりとか。すぐにパッと消していました! 別にストレートに聞いてくればいいじゃないですか。

 あと、当時、グラビアデビューすることを伝えていなかった女友達から「どうなん?」と心配のLINEが来たりしたときにはちゃんと事実を伝えていました。でも、仲良かった子なのに、私には直接真偽を聞いてこずに、色んな子に「あいつグラビアに出たんやって!」と言いふらすだけの人もいたりして……。そういう面で人間関係を整理する機会になりましたね。

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家族への告白

――ご家族の反応はどうだったのでしょうか?

新海 グラビアのときはまだ知らなくて、AV女優としてデビューするときに覚悟を持って初めて伝えました。最初は絶対に否定されるだろうなと思いながらも、これから絶対にバレると思ったから、そこはちゃんとしておこうと。

 お母さんは「グラビアはいいけどAV女優としてはやめなさい」というリアクションでしたね。めっちゃ反対されました。もちろん、すぐに受け止めきれるものではないと思うから、今も心配をかけていると思っています。でも、決めたなら頑張るしかないから、という感じに思っていて、最初の話し合いから少し経った頃には「嫌になったらやめたらいいし」という言葉をかけてくれました。

 お父さんは、絶対にいらない! っていうしょうもないものを買って家に帰ってきたり、「次の日も食べな~!」と大量に牛丼をテイクアウトしてきたりする人で、なんていうんだろう、ふざけるところがあって、個性的なんです。いつも笑わせてくれる人だったっていうんですかね。水泳についてもこれまで全く干渉してこなかった。成績が悪くても何を言ってくるでもない。良くても、「あ、おめでとう」くらい、みたいな。

 そういうお父さんだったからか、真面目な相談事は、基本的にお母さんだけにしていたんです。でもAVに出るとなったときにはもちろん父にも伝えました。

世界ジュニアのメドレーリレーで銅メダルを獲得した新海氏。日本高校新記録を樹立した(2017年) 写真=『あたらしい海』(SOD publishing)より

――お父さんの反応はどうだったのでしょう?

新海  「いつまでも娘だからいつでも連絡しておいで」と声をかけてもらいました。長文のメッセージが送られてきたんですが、AVについて触れることはなく、私に寄り添ってくれたというか。

 “父親らしい”言葉をかけてもらったのは、それが初めてなんじゃないかな。両親とも「家族のもとに戻ってきにくくなる」ことを心配してくれていて、「居場所はあるよ」と声をかけ続けてくれました。