「リアルとフィクションの境目をきちんとつけましょう」。そう語るのは昨年AVデビューを果たした渡辺まお(20)。現役の早稲田生でありながらAV女優を務める彼女の発言が注目を集めている。
AV女優としての心境の変化から、高学歴女子としての生きづらさ、親との関係まで。優等生として生きてきた彼女の語る本当の自分とは――。(全2回の1回目/後編を読む)
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同級生から「あの子、どういう子なの?」
ーーまず渡辺さんがAV女優になろうと思ったきっかけを教えてください。
渡辺まおさん(以下、渡辺) 単純に、この業界に興味があったんです。高校生の頃に友達が紗倉まなさんの存在を教えてくれて、そこでAV女優という職業を知りました。「こんな可愛い人がいるんだ」というのが一番最初の印象で、同性として憧れの存在でした。
ーー容姿も、紗倉まなさんに似てますよね。
渡辺 ありがとうございます。デビューしたての頃は、特にそう言っていただくことが多くて。当時、紗倉さんご本人とSNSでやり取りさせていただいたのを見てファンになってくださった方もいます。
ーーなぜ大学生でデビューをしようと思ったのですか?
渡辺 AV業界は年齢とともにニーズが少なくなるようなところがあるので、やるなら早いうちがいいかなと思って、大学2年生でデビューをしました。
ーーAV女優になったことを周囲に伝えた時はどんな反応でしたか。
渡辺 デビューが昨年の5月下旬で、5月1日からSNSを始めたんですけど、その時に仲のいい友達には伝えました。遅かれ早かれ周囲の友達には知られることだと思ってたので、後から「なんで言ってくれなかったの?」ってなるのは嫌だったんです。仲のいい友達は意外とすんなり受け入れてくれました。
ーー友達は前々からそういう道に進むことは勘づいていました?
渡辺 何の前触れもなく言ったんですけど「お前だったらそういう突拍子もないことを言い出すと思っていたよ」って。寛容な友達に恵まれてよかったなと思います。
ただ、そこから一歩離れた友達の友達とか、直接交流のない早稲田生になると、やっぱり反応は様々でした。直接言われないにしても、友達づたいに「あの子、どういう子なの?」って聞かれたり、SNS上でも賛否両論だったりしましたね。