「中間を目指すのは面白くない」そう語るのは昨年5月にAV女優デビューを果たした渡辺まお(20)。幼少期から絵に描いたような優等生として生きてきた彼女が突然優等生でいることを辞めた。

 1時間以上に及ぶインタビューからみえてきた彼女の新しい生き方とは――。(全2回の2回目/前編を読む)

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高学歴女子が周りから求められるモノ

ーー大学は早稲田ということで高学歴女子ならではの生きづらさはありますか?

渡辺 最近友達と就活の話をしていて、それこそ大企業という名のつく所に行きたいわけじゃなくて、OLやってスタバのコーヒー片手に暮らしたいだけなのに、「早稲田に入ったんだから」って周りから求められるものが多いなと感じていますね。よくも悪くも人と違うと叩かれてしまう。みんな同じレールに乗っていなきゃだめで、レールを外れると落ちこぼれだと思われることが多いです。

ーー他の早稲田生を見てもいい就職先に行かなきゃと焦っている人は多いですか?

渡辺 多いですね。就活する時期はどんどん早くなっているし、モラトリアム的な大学生活は許されなくなってきています。「早く社会に出ないと」じゃないけど、大学1年生で入学します、サークルに入ります、大学2年生はサークルを謳歌します、3年生で就活します、4年生で卒論やります、みたいなルートが定番になってますよね。

 みんな出る杭になりたくないんだと思うし、昔の大学生活を知っているわけじゃないけど、やっぱりみんなと一緒が安心という保守思想が強くなってるのかなと感じます。