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「モラトリアムがなくなってる」AVデビューした現役早大生(20)が“優等生”をやめたワケ

渡辺まおさんインタビュー #2

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SNSを始めたことで、1番へのこだわりがなくなった

ーー元々そういったしなやかな感覚の持ち主だったんですか? SNSで「中間を目指すのは面白くない」と書かれていましたが、そう思ったきっかけってありますか。

渡辺 いえ、小さい頃からずっとなんでも1番じゃなきゃ嫌だったんです。勉強においても、スポーツにおいても。とにかく数字に強いこだわりを持っていました。高校までずっと真面目に勉強してきて、生徒会にも入っていました。でもこの仕事を始めてから1番にこだわらなくなりましたし、世間の目も気にならなくなりました。

ーー1番にこだわらなくなったのはなぜでしょう?

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渡辺 SNSをはじめたことが大きいと思います。フォロワー数で1番を目指したからって会いに来てくれるファンや、自分にお金を使ってくれるコアなファンが増えるわけではないんですよ。結局、数字とかよりも、自分がどうファンに対して接するかとか、「あり方」が見られてるんだなって感じました。

絵に描いたような「優等生」だった幼少期

ーー小さい頃は優等生だったんですね。

渡辺 そうですね。だからこそ、その反発でAV女優になった時の風当たりが強かったのかなと思います。

ーーそれは地元から?

渡辺 そうです。わかってくれる友達もいるんですけど、それ以外の外野からは結構いろいろ言われました。大学よりも地元の方が受け入れてくれなくて。

 中高生の時の優等生のイメージがあるから余計だと思います。敵視されていた女の子には「あいつなりやがったよ」みたいに思われているんだろうなと。

ーーなるほど。たしかに周りにわかってもらうことって難しいですよね。そんな渡辺さんにとってセックスの魅力ってなんだと思いますか?

渡辺 セックスには答えがないと思うんです。それは撮影でもプライベートでも。そこが魅力だと思います。勉強は答えがある。受験でそれに飽き飽きしていて。セックスは同じものは二度とないし、一回一回が新しい。