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『恋つづ』上白石に、事務所電撃移籍の森七菜 令和の“胸キュン”ヒロインの共通点

2021/01/18
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 上白石萌音さんと森七菜さんがブレイク中。新海誠作品のヒロイン女優がブランド化してきています。森さんはつい先日の1月15日、事務所の電撃移籍が報じられました。所属事務所のホームページから突然プロフィールページが消え、SNSも削除されるという不可解さに、ネットは騒然としました。

 さて、興行収入・約250億円のアニメ映画『君の名は。』(2016年)で、ヒロイン声優を務めた上白石萌音さん。興行収入・約140億円のアニメ映画『天気の子』(2019年)で同じくヒロイン声優を務めた森七菜さん。

上白石萌音 ©文藝春秋

 メガヒットした新海誠作品でヒロインに起用されたふたりが揃って売れたのは、もちろん本人たちの高い演技力や溢れる魅力、また新海誠作品ヒロインというバリュー感があったからでしょう。ですがそれ以外にも“意外な共通点”があると、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである筆者は考えています。

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ふたりの第一ブレイクは新海誠作品のヒロイン起用

 上白石萌音さんは『君の名は。』当時、実写映画『舞妓はレディ』(2014年)主演で知る人ぞ知る若手女優でしたが、お茶の間認知度はまだ低い状態でした。しかし『君の名は。』が社会現象化するほどのヒットとなり、その後はドラマや映画に引っ張りだこ。

 特に、昨年1月クールに放送されたラブコメディドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で主演し、最終回は自己最高視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出してヒット作に。上白石萌音さん演じる新人看護師が、佐藤健さん演じる超ドSのエリート医師に純粋で真っ直ぐな恋心をぶつける胸キュンストーリーは、SNSでたびたびバズりました。

森七菜 ©AFLO

 今年はさっそく、今月12日にスタートしたドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)に主演。ファッション雑誌編集部を舞台に上白石萌音さん演じる主人公が、鬼編集長(菜々緒さん)に雑用係として鍛えられつつ、子犬系男子カメラマン(Kis-My-Ft2玉森裕太さん)らとの恋模様が描かれるという作品です。

 また、2021年後期の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)に深津絵里さん、川栄李奈さんと並んで3人のヒロインのうちのひとりに選ばれており、今年はさらなる飛躍が期待されています。

 一方の森七菜さんも、『天気の子』のヒロイン声優に抜擢された当時はまだ世間的に知られていない女優でしたが、『天気の子』をきっかけに知名度を上げ、昨年は「オロナミンC」、「スナックサンド」、「ららぽーと」などのCMキャラクターに。お茶の間にその顔を広めていきました。

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 昨年10月クールのラブコメディドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)では、アイドルの夢破れてコンビニでバイトをする主人公を好演。恋の相手役である若きコンビニ社長は中村倫也さんが演じ、コンビニスイーツの開発を描きながら恋心が交錯する展開で、その胸キュンシーンの数々は『恋はつづくよどこまでも』のようにSNSを中心に話題になったものです。

 今年2月19日公開のラブコメディ映画『ライアー×ライアー』では、SixTONESの松村北斗さんとダブル主演を果たし、若手実力派女優のポジションを確立しつつあります。