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東京五輪公式記録映画・河瀬直美監督 撮影中の暴行でカメラマンが降板

東京五輪公式記録映画・河瀬直美監督 撮影中の暴行でカメラマンが降板

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「何するの!」と大声で叫びながら腹を蹴り上げた

 蒔田彩珠が浅田美代子と広島駅前で落ち合うシーン。自らカメラを覗いていた河瀬監督は、シーンを取り終えても、カメラのファインダーを覗いたまま動揺している様子だった。

問題の、蒔田彩珠のシーン(「朝が来る」より)

「最後にカチンコにカメラを向ける段取りだったのですが、方向がわからなくなったようです」(制作関係者)

 それを見かねてか、後ろに控えていた撮影助手の男性Aさんが河瀬監督に近付き、方向修正を伝える意図でその体に手を触れた。その瞬間、河瀬監督は振り返って激高。

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「何するの!」

 と大声で叫びながら、Aさんの腹を蹴り上げたのだった。

「朝が来る」公式サイトより

A氏に胸中を問うと…

 同作の撮影チームは撮影監督の月永雄太氏が率いていたが、程なくして月永氏はチームごと撮影監督を途中降板した。

「ことを収めようと、当初は蹴られたAさん側が陳謝したといいます。にも関わらず、河瀬監督はすぐに自分の非を認めなかった。月永氏としては部下を守る形で、自分から降板を申し出たそうです」(撮影業界関係者)

 急遽代役として榊原直記氏が立てられ、エンドロールには両名がクレジットされた。

 A氏に胸中を問うと、「申し訳ありませんが、私からお話しすることはありません」との答え。また月永氏は、A氏の意思を「最大限尊重したいと考えています」とした。