今や “年の差婚”は珍しくない時代だが、現実にそうしたカップルがいるとつい心配してしまうもの。だが果たして、当人同士はどのような経緯で結婚に至り、その後どう過ごしているのか?
そこで、実際に21歳年下の女性と結婚し、夫婦関係を20年以上継続している男性に、年の差婚のリアルな実態を聞いてみた。
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16歳の女性と再婚に至った経緯は…
「年の差婚については周りからもめちゃくちゃ聞かれますけど、実はそこまで特別なエピソードがあるわけじゃないんです。これは僕と妻の性格もあるのかもしれませんが、夫婦といっても結局は他人だし、人と人の関係をどう作るかっていうだけの話ではないでしょうか」
そう語るのは、都内在住の自営業、山口和文さん(仮名・57歳)。離婚歴があり、今のパートナーである美咲さん(仮名・36歳)と再婚したのは20年前。当時山口さんは37歳で、美咲さんはなんと16歳だった。実に21歳の年齢差があったわけだが、そもそも、これだけ年の差がある社会人と高校生がどうやって出会ったのか?
「きっかけは単なる間違い電話だったんです。ある日、僕の携帯に知らない番号から着信があって、折り返しでかけたら出たのが彼女だった。正直、何の話をしたかも覚えていませんけど、不思議と話が盛り上がって、『面白かったから、また電話しようね』という感じで、電話友達になったんです」
交際を始めると、あっという間に結婚の話へ
何度か電話をするうちに自然な流れで「じゃあ会ってみようよ」という話になり、山口さんが美咲さんに会いに行くことに。
「彼女は静岡県の郊外に住んでいる高校生でした。実際に会う前に電話で彼女の年齢も聞いていましたけど、気になりませんでしたね。彼女も『普段は出会わない年上の男性と出会って魅力を感じた』そうです」
こうして2人はトントン拍子に交際を始め、あっという間に結婚の話に発展したという。しかし、そこから先はすんなり進む話ではなかった。
「彼女は親に交際を打ち明けた段階で、猛反対されたそうです。ただ、結婚には僕よりも彼女の方がずっと積極的で『結婚できないんだったら死ぬ』くらいの勢いで折れなかった。それで親も『とりあえず相手の人と会わせて』となり、僕が挨拶に行くことになりました」
ご両親とも、山口さんの少し年上で、ほぼ同世代に当たる。実際に会った時の反応はどうだったのか。