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「彼女はまだ高校生。共通点はほとんどなかったけど…」16歳と結婚した経営者男性(57)が語る、“年の差婚”のリアル

2024/06/17

genre : ライフ, 社会

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大事なのは、年齢でもスペックでもない

「実際に会ってみて、ちゃんとしているとわかってもらえたんでしょう。そこからは特に修羅場もなく結婚を許してもらいました。

 世間ではよく『非正規社員だから結婚できない』『フリーターだから相手の親が結婚を認めてくれない』なんて言うじゃないですか。でもこれだけの年の差婚をした僕の経験から言えば、スペックが左右するのではなくて、本当に大事なのは『どんな人間なのか』ということだと思います」

 年の差婚カップルの中でも、彼女が16歳というのはなかなかレアなケースだろう。「彼女がもう少し年齢を重ねるまで待ってもよかったのではないか」という声も聞こえてきそうだが……。

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「お互いずっと一緒にいたいって気持ちが一番大きかったと思います。遠距離恋愛でしたし。これだけ年齢差があると、さすがに先方の親は結婚前提じゃないと納得しないだろうという思いもありました。

 彼女がこれだけ結婚したがっている以上、僕も真剣な気持ちで彼女と向き合っているということを伝えるには一番いい手段なのかなと」

共通点はほとんどない

 結婚式は挙げず、美咲さんは通っていた静岡の高校を辞めて東京に引っ越した。新築の一軒家で一緒に暮らし始めたが、お互いの興味の対象は最初からまったく違っていたという。

※写真はイメージ ©Paylessimages/イメージマート

「共通点はほとんどなかったです。たとえば一緒にテレビを見るにしても、僕は芸能人のことは興味もないしほとんど分からない。でも、彼女は音楽番組が好きで、『この韓流アイドルグループには日本人のメンバーがいる』とか、『この芸能人は誰と結婚してる』とかをずっと話していました。

 他にも違いを挙げればキリがないです。カラオケでも歌う曲は全然違うし、好きな食べ物も、好きな洋服の系統も、遊びに行きたい場所も全然違いましたね」

 ここまで共通点がない相手との生活でお互いにストレスを感じるようなことはなかったのだろうか。

「好みが違うのはどんな夫婦にもあることですし、特にストレスはなかったです。子どもが生まれてからは、自然に子どもについての話が中心になりました」

 とはいえ子どもが生まれたことで生活が変わり、別の問題も生まれてきた。

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