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井ノ原快彦の"論点ずらし"に拍手が起きる異様な会見…首尾よく終えたつもりの彼が残した"致命的な失言"

source : 提携メディア

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「生存者バイアス」と「内向きの論理」を持ち続けている

これまでの被害者の告発では、アイドルを目指してジャニーズ事務所に入ったが、ジャニー喜多川氏に性加害をされ耐えられなくて辞めた人が多く、また辞めてから他の事務所などで活動しようとしたところ、なんらかの圧力がかかって活躍できなかったという話もあった。そんな中「芸能界に向いてない人は長くは活躍できない」と言ったのは失言だったのではないか。

図らずも最後に井ノ原氏の中にある「生存者バイアス」と「内向きの論理」が露呈した。今回、彼は自分の才覚で会見をコントロールできると思ったのかもしれないが、ネット上にも動画が残り、たくさんの人が何度も検証できる時代に、その場だけの“演出”は通じない。そんな甘さのある彼が、完全にクリーンに運営しなければならない新会社の副社長でいいのか。はなはだ疑問に感じた会見となった。

村瀬 まりも(むらせ・まりも)
ライター
1995年、出版社に入社し、アイドル誌の編集部などで働く。フリーランスになってからも別名で芸能人のインタビューを多数手がけ、アイドル・俳優の写真集なども担当している。「リアルサウンド映画部」などに寄稿。
井ノ原快彦の"論点ずらし"に拍手が起きる異様な会見…首尾よく終えたつもりの彼が残した"致命的な失言"

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