昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2018/12/14

「ホークス戦力外からの大逆転劇の人」へ

 山下投手のことをずっと評価してきた斉藤学リハビリ担当コーチは、「年間通して投げる体力と気力があれば、充分戦力としてやっていける」と言い、さらに「亜文は、投げれば目立つ子」と期待を込めていました。

 そして、これまでリハビリ組にいることが多かったことを踏まえ、「身体は大人になってきたからケガも減ってくるはず。これからは、とにかくずっと投げ続けること。今回の戦力外を、自分を見つめ直す良い機会にして欲しい。いや、しなきゃダメ!」と愛情いっぱいの喝も。

 他にも、たくさんの仲間たちが山下投手のことを気に掛けていました。私は、トライアウトにホークス選手たちを応援に行った翌日、ホークスの秋季キャンプの取材に行きました。すると、山下投手と同期の栗原陵矢捕手はじめ、多くの選手やコーチ陣から「亜文どうでしたか?」、「亜文よかったんでしょ?」と声を掛けられました。
トライアウトにも元同僚や知人友人等、応援団も多く駆けつけていました。たくさんの人に愛され、応援されてきた投手だと改めて感じました。ホークスでは叶えられなかった夢を、今度は巨人できっと叶えてくれるはず。

斉藤学リハビリ担当コーチかたは「投げれば目立つ子」と期待されていた ©上杉あずさ

 ところで、“山下亜文”と言えば、あの高校野球史に残る“悲劇の……”とほとんどの記事に書かれます(私も敢えて書かせて頂きますが)。高3の時、エース山下投手率いる小松大谷高校は、星稜高校との石川県大会決勝で、9回裏に8点差をひっくり返されて甲子園出場を逃しました。ある意味、山下投手の代名詞的な出来事にもなっていますが、今度は自分が人生の“大逆転劇”をして、『ホークス戦力外からの大逆転劇の人』になって欲しいと思います。

 いつか、筑後で共に奮闘した若鷹たちと、日本シリーズの舞台で再会出来たら最高ですね。ホークスを離れても、これからも応援しています。もっともっと輝く姿を私たちホークスファンにも魅せてくださいね。がんばれ、亜文投手!

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ウィンターリーグ2018」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/10039 でHITボタンを押してください。

この記事の写真(3枚)

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー