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女性ばかりを狙う「ぶつかりおじさん」は、ストレス社会が生んだモンスターか?

2018/12/21

有効な「予防法」や「解決策」がない

 この問題の何が厄介かって、女性がこういった輩から身を守りたくても有効な「予防法」や「解決策」がないところなんですよね。

 誰もが金髪にできるわけじゃないし、いつも派手な格好ができるわけでもないし、骨格が変えられるわけでもない。男性と一緒に歩いているときはほとんど狙われませんけど、いつも必ず誰かと行動を共にできるわけではないと思いますし。ましてや、ぶつかられた後に本人に直接抗議なんてしようものなら、余計に危険な目に遭わされる可能性もありますから、これもやめておいた方がいいでしょうしね……。内心、そうしたいのは山々なんですけど。「やり場のない怒り」とはこのことなのでしょうか。

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「それってものすごく病んでない?」

 そうするともう「ぶつかり野郎を根絶やしにする」しか解決策が思いつかないんですが、そもそも、彼らはなぜそうまでしてぶつかりたいんでしょうか。何をモチベーションに、わざわざぶつかる必要のない相手に次々とぶつかって行くのでしょうか。これはあくまで推測ですが、恐らく、自分より力が弱い相手に高圧的な態度を取ったり、肉体的な力を誇示することで「他者よりも自分は優れている」という優位性を感じ、それが快感(=ストレス発散)になっているのだと思うのです。本人たちがそれを自覚してやっているかそうでないかはわかりませんが。

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 そしてもし彼らが「自尊心を保つこと」や「ストレス発散」のために他者に体当たりを繰り返しているのだとすると、「それってものすごく病んでない?」と思うわけです。しかもそういう人間が1人や2人ではなく相当な数いると考えると、もはや現代病みたいなもので、問題を根本的に解決するには「彼ら個人に対して」ではなく「社会全体に対して」の何らかのアプローチが必要となるのではないでしょうか。

 例えば、ストレスの原因となりやすい劣悪な労働環境の改善、長時間労働の見直し、満員電車の乗客を分散させる工夫……など、口にするのは簡単でも、状況が変わるまでにはかなりの時間と労力がかかるものばかりですが。しかし彼らはストレス社会が生んだモンスターですから、根絶やしにするには社会全体がノンストレスなものになることが最終的な解決策です。

 ちなみに「わざと他人にぶつかったことがある人」がもしこれを読んでおりましたら、ご意見、ご感想、ご指摘をお待ちしております。ぜひ生の声をお聞かせいただきたいところです。

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