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技がイケてなければスルー 大西順子が語るジャズの「シビアさ」

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 日本のジャズ界を牽引するピアニスト・大西順子さんが、ブラック・ミュージックの中心地デトロイトの名プレイヤーたちと共演。相手はロバート・グラスパーやクリス・デイヴとの共演などで知られる重鎮、ベース奏者のロバート・ハーストさんと、ヒップホップのプロデューサーとしても活躍するドラマーのカリーム・リギンスさんだ。

大西順子さん

「カリームとは90年代に一緒にアルバムを出し、その後も演奏を共にしている旧知の仲ですが、ロバートとは初共演。彼は私にとっては別世界に住むアイドルのような存在で憧れのベーシストです」

 曲目や曲順は一応決めてはいるが、どのような音の展開になるかは前日のリハーサルまで大西さんにもわからない。

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「音楽はその人の個性で自由に創っていくもの。私の曲でも、彼らが別の可能性を引き出してくれるかもしれないという期待があります」

 奏者たちの緊迫感のある音の掛け合いは、ジャズを聴く醍醐味のひとつだ。しかし、技がイケていなければスルーされるシビアさもあるという。

「それはより高みを目指すゆえ。全員の実力と方向性が揃い、互いのリスペクトがあると、そのシビアさがより良い化学反応を起こして面白くなるんです。最近はあえて和を乱さない優しい奏者が増えていますが、ロバートはよりシビアな世代の中でトップとして走り続けてきた人。今回は久しぶりにピリッとした気持ちを味わえそうで楽しみです」

INFORMATION

JUNKO ONISHI presents JATROIT featuring ROBERT HURST & KARRIEM RIGGINS
2月16日から18日までブルーノート東京にて
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/junko-onishi/

技がイケてなければスルー 大西順子が語るジャズの「シビアさ」

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