昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/03/29

全国紙の論理と地元大阪の世論には差がある

 一方で、今月9日と10日に大阪で実施された電話世論調査(JX通信社)では「ダブル選」については賛否が拮抗していたものの、松井府政に関しては「評価する」が56%、「評価しない」が29%。政党支持は「大阪維新の会」が38%と他党を大きく上回った。全国紙(東京)の論理と地元大阪の世論には差がある。今回の選挙を追うときに頭に入れておきたい点だ。

©iStock.com

 ちなみに各紙社説(3月9日、日経は3月10日、東京は3月12日)の大阪選挙のネーミングについて整理しておきたい。

 朝日・読売・産経・日経は「ダブル選」。

 東京新聞は「クロス選」。

 毎日新聞は「入れ替わり選」。

 興味深かったのは日刊スポーツである。3月11日の紙面で「ダブルクロス選挙」と書いた。

 ダブルクロスには「裏切り」という意味もある。

2015年5月、住民投票の結果を受けて記者会見をする橋下徹市長(当時)と松井一郎知事 ©文藝春秋

 日刊スポーツが匂わせたのは大阪府民・市民への裏切りという意味なのか、もしくは維新から見た公明の裏切りなのか、はたまた自民党執行部から見た官邸のことなのか。「ダブルクロス選挙」というネーミングは各自勝手に想像できる絶妙さだったのだ。