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井端弘和が語る「与田監督のすごさ」と「ドラゴンズが優勝するために必要なこと」

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/04/10
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ドラゴンズが優勝するために必要なこと

中日ドラゴンズ黄金期を支えた“伝説のいぶし銀” ©文藝春秋

――ズバリ、ドラゴンズに優勝の可能性はあると思いますか?

井端 あると思います。先ほども言いましたが、去年規定打席に達した選手が7人いるのはとても大きなことなんですよ。1年間通して一軍で結果を出した経験があるのとないのとでは大きな差があります。そこに控えの選手が割って入ることができれば、高いレベルで競争が起きる。これはすごく良いことなんです。

 広島だって、野村(謙二郎)監督のときに若手選手を我慢して使っていたから今があるんです。経験を積んで、規定打席に達した選手たちが活躍するようになり、最初は5位、6位だったのが3位争いをするようになって、3連覇するようになったわけですからね。

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――では、優勝争いをするために今のドラゴンズに必要なことは何でしょうか?

井端 まずは離されないこと。早い段階で2位や3位あたりになることですね。シーズン前半で「今日勝てば1位になれる」という戦いを経験しておくことが大切なんです。そのとき1位になれなくても、その経験がシーズン終盤で「今日勝てば3位」というような大切な試合に生きてくるんです。

 リーグの下位で戦っているのと、上位で戦っているのとは、まるで違うんですよ。去年の9月に逆転CSを賭けた試合がありましたが、それまでずっと5位、6位にいたので、大切な試合では負けてしまうんですよ。しかも大敗だったから一気にズルズルといってしまった(9月21日から5連敗)。それまでに上位で戦った経験があれば違ったと思います。

 今年、シーズン前半で上位争いをする経験ができれば……あると思います!

――力強いお言葉、ありがとうございました!

協力:イオンモールナゴヤドーム前

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