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どうしても高梨投手に聞きたかったこと

かみ「正直、シーズン終盤、高梨投手が投げなくてもいいのかなぁなんて思う試合もありました。ご自身で行くとおっしゃられたのですか?」

高梨「はい。実は防御率で狙ってたんですが、結構点取られる試合があって一気にハネ上がっちゃったんで……登板数なら狙えるなって思って」

 正直、僕が思う高梨雄平はクレバーで、別段熱くなる事もなく、登板数の新記録? 今シーズンはこれで大丈夫です。来シーズンまたコンスタントにしっかりやります的ないついかなる時も平熱を保つイメージだった。

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高梨「何年できるかわからないけど、7、8年普通の成績残して終わりなんて嫌なんです。せっかくプロ野球選手になったんだから何か証を残したいじゃないですか! それでもし2、3年で短く終わっても納得します」

かみ「2、3年は困ります!」

高梨「あと、僕みたいなピッチャーを獲ってくれた球団には感謝しかないんですよねぇ。そのチームの為に投げてくれって言われたらいつでも行きますよっ。まぁガンガン投げられるタイプなんで大丈夫です!」

 はっ? 常に平熱? 何もわかってなかった。あのポーカーフェイスの奥底にたぎる熱い魂を、そしてどんなに偉くなろうとプロ野球選手にしていただいた事への感謝の気持ちと謙虚な心をしっかり胸に刻んでいる事を。実はお話を聞きながらちょっと泣きそうになってました。

高梨「ほなそろそろ失礼しますね」

 程なくして現れた知り合いに高梨投手の素晴らしさを嫌というほどぶつけた事は言うまでもない。

「あの日は酔ってたんで!」

 今度会ったら言われるかもしれない。でももう遅いです。あの日の言葉を聞いてしまったのだから。

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