ドナルド・トランプ
「今日、この日から、アメリカ第一のみになります。アメリカ第一です」
大統領就任演説より 1月20日

 ついに第45代アメリカ大統領に就任したドナルド・トランプ。この1週間だけでもメキシコ国境の壁建設に乗り出したり、イスラム教徒の入国制限を計画したり、水責めの拷問の復活を主張したりと、やりたい放題で世界を不安に陥れている。

 挙句の果てに、人類滅亡までの時間を表す「終末時計」の針を思いっきり進めてしまった。「終末時計に1人の人間がこれほど大きく影響したことはかつてない」とは終末時計を発表した科学者たちのコメント。いったい世界はどうなる?

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ローマ法王フランシスコ
「危機になると人は判断力を欠いてしまう。それは私にとって不変の教訓です」
ハフィントンポスト 1月24日

 トランプ大統領就任に際し、ローマ法王フランシスコが欧米のポピュリズムに警鐘を鳴らした言葉。スペインでの新聞でのインタビューより。

 法王フランシスコは、トランプ大統領に対して「注視しなくてはいけない」と危機感を抱く。昨年2月には「壁を造ることだけを考えている人はキリスト教徒ではない」と苦言を呈していた。トランプ大統領は熱心なキリスト教徒であるとアピールしているが……。

ウーマンズ・マーチにサプライズ登場したマドンナ ©getty

マドンナ
「私は怒っている。ホワイトハウスの爆破も考えた。でも何も変わらないし、絶望してはいけない」
朝日新聞 1月24日

 21日、首都ワシントンで行われた反トランプの大規模デモ「ウーマンズ・マーチ」にサプライズで登場したマドンナ。「ホワイトハウスの爆破も考えた」と発言したことで批判に晒されたが、ちゃんと続きがあった。

「お互いを愛さなければならない。さもなくば、死すだけだ」という詩人W・H・オーデンの「September 1, 1939」という詩から引用して語ったマドンナ。1939年9月1日とは、ナチスドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が勃発した日である。

元名古屋大女子学生
「まだ人を殺したいという思いはあるが、頻度が少なくなった」
河北新報 2017年1月20日

 知人の高齢女性を殺害し、同級生2人にタリウムを飲ませて殺人や殺人未遂の罪に問われた元名古屋大女子学生の裁判員裁判での供述より。「人を殺さない自分になりたいと思うようになった。まだ人を殺したいという思いはあるが、頻度が少なくなった」とも。人の心の闇は深い。

岡田優子 横浜市教育委員会教育長
「関わったとされる子どもたちが『おごってもらった』と言っていることなどから、いじめという結論を導くのは疑問がある」
NHK NEWS WEB 1月20日

 原発事故で横浜市に自主避難してきた男子が転校先の小学校でいじめを受け、同級生に150万円払わされていた事件について、被害に遭った子どもにまったく寄り添わない岡田優子教育長の姿勢と考え方が日本中から猛反発を招いた。

 その後、取材に対して「第三者委員会の結論は第三者委員会の結論ですから、それを覆すことなんてできないじゃないですか」と語った岡田教育長。林文子横浜市長は謝罪したが、岡田教育長は沈黙を守ったままだ。

キングコング西野
「そのうち、『脱・お金の奴隷解放宣言!』とか言い出して、「っざけんな西野!お金の奴隷解放宣言しろや!」と世間の皆様から怒られるシナリオもいいと思っています」
ブログより 1月23日

 絵本『えんとつ町のプペル』を無料で公開し、ブログで「お金の奴隷解放宣言です」「糞ダセー」などと言い放って炎上したキングコング西野。彼の言い分はその後、上記のとおり二転三転しているが、最近発売された雑誌の特集では「炎上の火を絶やしてはならない」と語っていた。どうやら全部彼の手のひらの上だ。

明治神宮で奉納土俵入りする第72代横綱・稀勢の里 ©getty

稀勢の里
「(ストレスを)発散する必要はあるのかな。腹が減れば我慢して寝てしまえばいい。欲望のままに食べると、我慢しない人間になってしまう」
『週刊文春』2月2日号

 ついに横綱に昇進を果たした稀勢の里の実直さを表すような言葉。アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリンの名言「借金して明日起きるより、今夜食わずに寝よ」を連想させる。

 ちなみに相撲ライターの佐藤祥子によると、相撲取りになっていなかったら接客業に興味があるのだとか。「お客に理不尽なクレームをされても、頭を下げて謝罪できるのはすごい。耐える精神を鍛えられそうです」。あなたの方がすごいぞ、稀勢の里。

草なぎ(なぎは弓へんに剪)
「デビューしたての頃に自分で思い描いていたよりも、今の自分はうまくいっているんじゃないかな。もちろん、全てが思うほどうまくはいかないみたいだ♪ と、「夜空ノムコウ」の歌詞が一瞬よぎりますが、それが人生。いろいろありつつ、いま僕はここにいる」
dot. 1月24日

 ドラマ『嘘の戦争』が好評を博している草彅剛のインタビューより。SMAPの名前は出していないけれど、これが偽らざる心境か。「夜空ノムコウ」の歌詞を引用して答えているところもファンの胸に響くだろう。

「大韓民国民間報道」管理人
「短期間でお金を稼ぎたい、というのが理由です。政治的な記事のトラフィック拡散を用いて金銭を得ようとしたのは、初めてでした」
BuzzFeed Japan 1月27日

「ソウルで日本人女児が強姦された」という韓国にまつわるデマニュースを配信した偽ニュースサイトの管理人のインタビューより。すべては広告収入のためだった。彼と思しき人物は、インターネットの匿名掲示板に「いやもうぜんぜんもうからんから閉鎖しようとおもっとったわ」とも書き込んでいる。金のためにデマもヘイトも撒き散らす世の中。

梅宮辰夫
「遺品も花もない。骨だけがバラバラになって出てきたんです。悲しかった。人間ってこんな簡単なのかとつくづく思った」
デイリースポーツ 1月24日

 盟友・松方弘樹を亡くした梅宮辰夫が火葬場で記者たちに語った悲痛な言葉。「(入院中の松方に)『土産、何がいい』って聞いたら『辰兄が作る弁当がいい』と。行くたびに作ってやりました」とも。2人は兄弟以上に兄弟だった。

松方弘樹 享年74 ©共同通信社

松方弘樹
「もっともっと人生しろ、人生しなきゃ良い役者にはなれないぞ」
サンケイスポーツ 1月23日

 松方弘樹がドラマ『HOTEL』で共演した高嶋政伸に贈った言葉。「人生しろ」という豪快なアドバイスが松方らしい。「もっともっと人生しろ」とは、日本中の人たちに向けたメッセージのようにも感じられる。